
UNBOUND/アンバウンド
ラバーバンド(輪ゴム)やヘアバンド(ヘアゴム)、セロハンテープなど、
"何かを留め付ける道具"をモチーフに作成されるシリーズ。
DAN TOMIMATSUの"心に作用するデザイン"というコンセプトを、
最も象徴しているシリーズと言えます。
洋服とは異なり、日々同じものを身に付けることの多いジュエリーだからこそ、
身に着ける人にとって、何か大切なものをそこに留めておく事ができるシリーズです。

ENLINK/エンリンク
デザイナーの富松暖氏の生まれである奈良県に所縁のあるENLINK。
遡ること1400年。飛鳥時代の当時の奈良県には金の糸を作り出す伝統技術があり、
時代の変遷の中で途絶えてしまったその伝統技術を現代に蘇らせたシリーズ。
DAN TOMIMATSUが使用する最上質のシルバー925は、
一切のメッキコーティングを行なっていないため、
美しく磨き上げられたシルバーは着用することで次第に鈍さを得ていきます。
しかしながら、そこに手作業で巻かれた金糸は大きく質感が変化することなく光沢を保ったまま。
つまり、シルバーだけが鈍く変化していくことによってゴールドとのコントラストが生まれ、
金糸が浮き出しているような立体感と陰影を持ったジュエリーへと変貌していきます。
富松暖氏のパーソナリティーと圧倒的な技術が融合することによって生まれた、
DAN TOMIMATSUにしか成し得ないシリーズ。

DISSOLVE/ディゾルブ
DAN TOMIMATSUの中でも、最も迫力あるシリーズ。
DISSOLVE(ディゾルブ)。
"溶かす"という意味を持つこのシリーズは、
文字通り金属を溶かすことによって作成されています。
モチーフとなるのは、エジプトのピラミッドの麓で採掘された純金のコイン。
古代エジプトでつくられ、採掘されるまでの間地中に埋まっていたコインは、
純金の中に僅かに含まれていた不純物が溶け出し、消失した状態で発見されたそうです。
何千年という長い年月を経て、表面の凹凸だけではなく内部までにも空洞が生まれたその姿を、
DAN TOMIMATSUが世界独自の方法でジュエリーへと落とし込んだまさに"工芸品"。
シルバー925に他の金属をマーブル状に混ぜ合わせて形成した後に、
他の金属だけを溶かして消失させ、シルバーだけを残す。
言葉では単純ですが、実際は気が遠くなるほど繊細で緻密な作業です。
DAN TOMIMATSUは全て卓越した職人の手作業でつくりだされた一点もの。
その中でもDISSOLVEは、ある工程以降は狙った形にする為のコントロールが効かなくなる為、
それぞれが正真正銘の世界に一点しかないジュエリーとなります。
