Araki Yuuの洋服
Jan 16 , 2023
今回は、すんごいのを紹介しますね。これはオーダーした時からとても楽しみにしてた。そう。葛利毛織さんでの生地のスペシャルピース。12月に”山内”の山内さんとつくった3種類の洋服。それは、”フェレイラ牧場”という牧場の名前が付いたモヘア。フェレイラ・モヘア。それを原料に、超重量の平織り生地を110年の歴史を誇る葛利毛織さんに織り上げてもらったもの。実は、その生地の生産を頼みに葛利毛織さんに行ったとき、葛利さんの途轍もない生地のバリエーションを見せてもらってたんですよ。そして、その中の一つに、その時の自分が、「いつかこれでできた洋服を扱い、紹介したい」と心の底から思った生地があった。そう思った、とある一つの生地を記録に残すために、その時に写真に収めてたの。そこから少し月日は流れ、、、なんと、、、僕がその時、そう思った、その生地。Araki Yuuの今回のコレクションラインナップで登場しました。そのハンパない生地。それは、もうつくってもらう以外考えられなかった。その生地、、、“アラシャン・カシミア”。洋服業界で最高峰の素材と言われる、”カシミア”。そのカシミアの中の、、紛れもなく、トップであり、キング。それが、”アラシャン・カシミア”なのだ。その洋服がこれ。カシミアの最上質種”アラシャン・カシミア100%”を表地に使い、つくりあげられたフィールドジャケット。世界でも最も良質なカシミア繊維がとれる国、中国。その中でも、特に”内モンゴル”がそのように言われる。更に、その中の”アラシャン地区”という地域が存在する。アラシャン地区は、標高が高く、半砂漠地帯であり、想像を絶する寒暖差と極端に乾燥した過酷な自然環境だそうだ。そのような自然環境の中で、生
Araki Yuuのコート
Nov 11 , 2022
今日は、Araki Yuuのコートを紹介しますね。今回の秋冬の括りでのAraki Yuuは、生産の都合上、いつもよりもラインナップは限られたものになるシーズンです。Araki Yuuの全ての洋服は、荒木さん自身が生産を行う性質上、期間中の生産数に限りが出てしまうから、取り扱いのあるお店でも、全店舗で取り扱いの上限数が設けられてる。で、そのような中で、どのような洋服をつくってもらうか。いつも以上に考えたんですよ。工場生産のブランドではないから、どうしてもそのような制限が起こってしまうのは仕方がないことなので、より今回は、”このように使ってもらいたい”と自分の中で考えたものをつくってもらいました。これ。少し丈が短めのハーフコートのようなステンカラー。上のハンガーで吊ってる写真では、生地の質感が完全に終わってるので、生地の色やニュアンスが正しいのは、この写真です。獣毛ならではの深いところに存在するブラウン。今回、この生地でこのハーフコートをつくってもらった理由は、主に3つ。1つ目は、このアルパカ100のヘリンボーン生地で、過去にジャーキンジャケットをつくってもらったんですよ。それを僕は今も、むちゃくちゃ着てる。超軽くて、ちゃんとした暖かみもある。そして、劇的にシブシブの生地の質感してるの。それが途轍もなく気に入って、ブランドサイドに今回、この生地の残りメーター数を確認したら、全然なかったから、それならもう、なくなる前につくって、皆様に見てもらいたいと思ったの。2つ目は、この生地はとても軽いのは、上記の通り。それで、自分でもすごく気に入って着ている、ジャーキンジャケットをもう一度つくってもらうのも良かったんですけど、僕と同じタイミングでそのジャケットを買
Araki Yuuジャケットとシャツ
Aug 11 , 2022
今日は、Araki Yuuを紹介しますね。今回も良いのあるから。ジャケット一つとシャツ二つです。シャツは、どちらも同じ形だけど、生地が違うタイプのものです。ジャケットは、今回もMOTORCYCLE JACKET。これ。Araki Yuuでは、4B JERKIN JACKETというものをはじめ、いろんなタイプのものがあるんですけど、ここ最近は、こればっかりオーダーしちゃってる。モーターサイクルジャケット。自分でもこのジャケットが好きなんでしょうね。ついついこればっかりつくってもらってる傾向にありますね。笑フロントがラウンドし、バックはスクエアで、短めの着丈。サイジングも比較的バチバチな大きさだけど、この感じを気に入ってもらえる方には、超絶ジャケットだと思いますよ。これ。今回つくってもらったMOTORCYCLE JACKETは、当店のEXCLUSIVEとなるスペシャリティーな感じ。生地は、コットン100。だけど、”染め”と”組織”がヤバいのよ。染色は、”泥染め”。日本では、奄美大島だけで行われる”泥染め”。それも生地の段階ではなく、”糸”での染色。つまり、”先染めの泥染め”。まあ、生地での泥染めも良い感じなんですけどね、糸の段階でしてる方が生地になった時に見た目がやっぱり違いますね。生地の陰影と奥行きが別格。そして、この生地はパッと見では、組織が全然分からない。これは、Araki Yuuの荒木さんが機屋さんとつくりあげたもの。立体的なストライプをイメージして、平織りと朱子織り(サテン)を組み合わせた”変わり織り”。糸番手は、経糸と緯糸ともに、40番手双糸。糸で泥染めされてることもあるし、生地組織が生地組織だから、すんごい独特なドライで、ガッチリした感じがあるんですよ。でも、着ると内側は濡れてる。この生地
Araki Yuuの服
Jun 30 , 2022
遂に満を持して登場、Araki Yuu。一応、春夏時期のコレクションとなるのですが、今シーズンでは当店は、スカーフだけしか未だに展開がありませんでした。そして、遂に登場。今回のAraki Yuuの洋服もとても期待してもらっても問題ない。どれだけ高いハードルを用意しても、それを楽勝で凌駕できるようなレベルの服をつくってくれてる。ブランドの性質上、新作というか、新しい洋服というのはあまりないのですが、その分、サンプル通りだけではなくて、こちらで指定したものでつくってもらってる。いつも。でね、今回Araki Yuuがつくった激ヤバ生地があったんですよ。それを見た瞬間に心を鷲掴みにされた。で、その時から僕の本能は、ずっとそれを心の奥底中の奥底から心待ちにしてたの。その生地のことは、もうサンプル生地を見てから今まで一度も忘れたことがないくらい。いろんなブランドの洋服は見てるし、コレクションも何度も見てるけど、これは忘れられないものだった。だから、凄まじいほど、期待して。今回は、ジャケットが1種類とパンツが2種類。その3種類を紹介しますね。まずは、これ。JERKIN JACKETっていうジャケットがブランドの象徴的な位置付けで存在するんですが、それに並んで当店では”顔”とも思ってる。“MOTORCYCLE JACKET”スタンドタイプのネック形状に、ダブルの深い前合わせ。まあ、シングルにもできるけど。裏地の付かない一重仕様で、Araki Yuuの惜しげもないテクニックがふんだんに注ぎ込まれたジャケット。昔のね、古いモーターサイクル系のジャケットをベースにしてるものだから、その分、着丈が短く、それでいていろんなところが曲線的にできてるジャケットです。フロントの裾もセンターに向
スカーフ "Araki Yuu"
May 10 , 2022
すごく待ってたけど、Araki Yuu。この度の納品も始まりました。と言っても、まずはスカーフからです。“漢の嗜み”。装いを愉しむためには、必要なものですから。これ。Araki Yuuのスカーフ。今回は、二色での展開です。ベージュと製品染めのブラック。この二つ。ベージュの方は、紙の下げ札に記載してる総製作数は、19点。製品染めブラックの方は、18点。どちらもその半数以上、もしくは、約半分の量を当店分としてつくってもらいました。Araki Yuuのコレクションに関しては、全てのものに総生産数が記載されてますから。それだけの数を用意できて嬉しいですね。これは、当店では絶対に必要なものだから。このブログをご覧頂いている方や、直接店頭にお越し頂くお客様方に手にしてもらいたいものだし、当店のジェントルメンスタイルには、欠かせないものですからね。でも、まあ、皆様全員に行き届き過ぎても良くないから、ある程度、足りなかったなって思う数量がBESTなんですよ。 ただ、1点とか2点だけで取り扱っても、これに関しては、なんの意味があるのか分かんないから。そのバランスを、僕なりにとった数量を用意してます。これ。この二色での取り扱いです。まず、生地について紹介させてもらいますね。これまでは、当店では過去に2回取り扱いをしました。このスカーフ。1回目と2回目は、シルク100%の生地。1回目は、無地。2回目は、一応秋冬時期だったこともあり、起毛して一回りサイズが大きくなったハウンドトゥースの柄でした。そして、今回は、コットン55%とバンブーレーヨン45%。バンブーレーヨンっていうのは、竹の繊維を原料に、レーヨンをつくる要領と同じように、苛性ソーダっていう化学薬品などで処理して生成された繊維で
今年最後のAraki Yuu Part2
Oct 30 , 2021
昨日は、今シーズン最後の納品があったAraki Yuuの4B jerkin jacketを紹介しましたが、今日も別のものを紹介します。今日は、NEW STYLEのハーフコート的な立ち位置かな?というジャケットとワンサイズオールフィットのpyjama pants。今年の秋冬では以前に紹介したニッカボッカーズとこのジャケットがブランドの中でも新たなスタイルの洋服となりますね。前にも書いたけど、Araki Yuuにはコレクション的にどんどん新作を生み出すことは求めてないから特に新しい形の洋服がああだこうだってことはないんですが、そのNEW STYLEがさすがのレベルだったので、オーダーをして製作をしてもらってる。そして、このfield jacketもそう。ミリタリーエッセンスが入ってるのは誰が見ても瞬時に察してもらえると思うのでそれで良いのですが、その構築が素晴らしいですね。とても良くできてる。着た時のサイズバランスで言えば、4B jerkin jacketやmotorcycle jacketは体にフィットする感じがあるのですが、こちらはその2つに比べると少しだけルーズな着用感はあると思います。ただ、まあ全然オーバーサイズとかじゃないんだけど。比較的ね。比較的。全体的にはかなりおじさんしてるジャケットです。良い意味で。衿は第一ボタンを開けても留めてもどちらでも成立する。衿には押さえステッチもコバステッチも入らず、柔らかく立体的に浮かび上がるように見えますね。衿の形状は写真ではなかなか伝わりづらいと思うのですが、最近あまり見たことのないようなカーブの強い、かなり古典的な衿型をしてますね。これ好きな人ここだけでも充分にポイント高いと思う。そして、構造的には台衿や月腰のない一枚衿仕様なのですが、一般的な一枚衿だと、着続
今年最後のAraki Yuu
Oct 29 , 2021
先日から開催しているGraphpaperのイベント。今週末の土日までの開催ですので、是非見てみてください。そして、別注の平織りウールシャツジャケットもより一層ストックがなくなり、遂に店頭に出しているものだけの在庫全出しになりましたので、そちらも見てみて。今日は、この秋冬シーズンのものをブログで何度か紹介してきたAraki Yuuですが、こちらも今回で今年は最終章になりました。この秋冬時期はこれで完納。今回もバチバチのAraki Yuuクオリティでつくってくれてます。4B Jerkin JacketとNEW TYPEのジャケット、そして、pyjama pantsの3つ。全部書くといつも以上に長くなって誰も見てくれなくなる可能性が高いので、今日は4B jerkin jacketを。4B jerkin jacket。このジャケットは当店には欠かせません。決して大きなサイジングではないけど、非常に立体的で、サイズさえ合えばそのフィッティングは抜群。洋服を構成するパーツがとにかくたくさんの曲線でつくられてる。スタンドカラーで僅かに外側に振られた緩やかなカットアウェイフロント、ギュッと湾曲した胸の箱ポケットにウエストのパッチポケット。年代を経たような見た目にも見えるし、きちんとジャケットしてるんだけど、そこに硬いムードはなく、アダルトな漢にはピッタリ。柔らかく開くスタンドカラー。身頃の切り替えによりシェイプの利いたウエストと、二枚袖によりカーブしたアーム。僅かに前身頃の方が着丈が長め。サイドネックからバックに流れる前身頃と後身頃の接ぎ線。袖付けは、割り縫いによりフラットな肩。肩と袖は、カバーオールのように身頃高でカジュアルな印象ではないし、かといって肩高でのドレス仕様にも振ってない。この手のものは肩と袖がフラットなのが
Araki Yuuの秋冬シーズン Part2
Oct 04 , 2021
先日もご紹介しましたが今日もAraki Yuuを紹介させてもらいますね。前回はニッカボッカーズとスカーフを紹介しましたが、今日はジャケット。“Motorcycle Jacket”生地が異なる2種類を。オールドムード漂うMotorcycle jacket。フロントは合わせの深いダブル仕様。しかし、シングル仕様にも対応できるようにセンターにも真鍮のフロントボタンが一つ配置されてる。Araki Yuuのテクニックが溢れ、とても力の込められたアウターです。まず、生地見てくれたら大体どんなものか分かっていただけると思います。これ、裏のネック部分の写真。表地は、ブラックをベースにグリーンやブラウンなど複雑なカラーが入れられていますが、ヘリンボーン。ただ、そのヘリンボーンを規則的に小さな間隔で切り替え、それが格子状になってる生地ですね。そして、裏がグレー。裏の部分は通常の綾織りです。そう。二重織りの生地ですね。これ。混率を見るとウール98%とポリエステル2%となっていますが、表も裏も共に表面に現れているのはウールのみ。二重織りの二つの組織を繋ぎ止めるためにポリエステルの接結糸が使用されてるから、この混率になってます。生地のタッチも圧倒的。かなりの膨らみを感じてもらえると思いますよ。でも、すぐには馴染まないかな。いい意味で。ある意味、調教が必要な生地かもしれません。昔ながらのウールのツイードコートとかって、何年も着てやっと体に馴染むっていうのあるじゃないですか。まあ、クラシカルなツイードほどは硬くないし、そこまで繊維が強くガサっとしたウールではないんですけど、二重織り組織で、冬場の上半身を委ねるのには充分に安心してもらえると思いますよ。これ。例えるならば、とてつもなく上質な羊毛の毛布が
Araki Yuuの秋冬シーズン
Oct 02 , 2021
取り扱いをしているほとんどのブランドから秋冬の新シーズンが始まっていますが、Araki Yuuも紹介できるときが来ました。まだ全部ではないんだけど、今日はトラウザーとスカーフを紹介させてください。まず、これ。紙の印字には、”special”と記載された文字。そして、ワールドで1/6ピースという表記。そう。つまりは、当店CASANOVA&COのエクスクルーシブ。総生産数、6着というトラウザー。しかも、これまででAraki Yuuでは存在しなかった全く新しいスタイルなの。サンプルの製作もコレクションの生産も全て自身の手で行うデザイナーだから、通常の他のブランドで毎シーズン当たり前のように存在する、いわゆる”新作のモデル”というものはほとんどないAraki Yuu。まあ、僕もAraki Yuuには日頃から他のコレクションブランドのように”新作・新型”というものは全く求めてなくて、そのめちゃくちゃに洋服づくりに向き合う仕事から生まれる超絶クオリティで圧巻の洋服を求めてるワケ。でも、今回のこのトラウザーは、なんと”新作の新型”。更には、その構築が凄まじい。かなり手を入れ、とても時間をかけないとつくることが不可能なレベル。これは誰もができるレベルの洋服じゃないですよ。はっきり言って。超複雑。だから、当店で皆様にここまでやり切ってるAraki Yuuを見てもらいたいと思ってオーダーを瞬間決定。その上、僕が見た途端に、目が釘付けになって、触ってると指先を離すことが困難で、心が一発で持っていかれ、鷲掴みされた「ある生地」が選択可能だった。自分の心そのままに、ストレートに、それでつくってもらった。実際には、サンプルさえも存在しない完全に当店の今ここにあるだけの素晴らしい6着のトラウザーができまし
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